購入経験者は知っている、中古一戸建て物件のメリットデメリット

そろそろ欲しい憧れのマイホーム。理想の住まいづくりを考えた時、どんな住まいが一番、ぴったりくるのか、想像し、夢が広がります。一戸建てでも新築にするか、それとも中古物件にするか、悩む人もいることでしょう。

今回、著者が中古物件を購入した経験から分かった中古物件のメリット、デメリットについて紹介していきます。現在物件を探している方や、中古と新築で迷っている方の参考になればと思います。

まずはメリットから!

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購入して分かった中古物件のメリット

1. 値段が大変リーズナブル

当然ですが、安いです。

同じような間取り、広さの新築物件と中古物件を比較してみると、新築物件が約4,000万円の場合、中古物件であれば、2,000万円、もしくは、それよりも安い値段で手に入れることが可能になります。

日本では、新築かどうかということは、価格に大きく反映されますので、たとえ新築と内装、外装ともにほとんど変わらなくても、新築から数年後というだけで、価格は下がります。また、築年数が経過していればしているほど価格は安くなります。

(ほんとうの意味での住宅の価値というのは、続いていくこと、周辺の環境が整っていること、メンテナンスしやすいことなど、新しさだけではないと思っている派です)

2. 家の完成図が実物で見れるためイメージしやすい

建つ前の新築物件は、イメージが湧きにくいです。住宅展示場や間取り図などでイメージはできますが、実際、建ってみると、イメージと違うということもあるようです。中古物件の場合は、もうすでに建っているため、内装や外装など確認でき、部屋の雰囲気や風通し、日当たりまでチェックできます。

中古物件の中には、現在まだ人が住んでいる物件もあります。部屋の中を見せてもらえる場合もあり、家具や家電製品なども配置されているため生活感を感じられます。実際に生活をすることを考えたとき、より近い形に、完成されています。

3. 周りの生活環境がわかりやすい

周りの環境や、近所にどのような人が住んでいるか、生活環境のリサーチも可能です。

実際、中古物件を購入する際、朝、夕方、晴れの日、雨の日など何度か訪れ、環境や日当たりなどを確認しました。静かな環境か、子ども連れの家庭が多く日中は賑やかであるとか、家が建つ前では知ることができないような情報を得られるのもメリットの一つです。

4. 立地条件に恵まれている

中古物件の多くは立地条件にめぐまれている場合が多いです。駅から近い、学校から近い、スーパー、病院が近いなど、生活する上で欠かせない施設が近くにあります。

現在、新規開拓している土地は、利便性のよい場所は、すでに住宅地となっているため駅などから離れている場合がほとんどですが、中古物件の多くは、新規開拓中の土地と比べると成熟した町となっているため、防犯面、公共施設、サポート体制などが整い、暮らしやすいというよさがあります。

やっぱり、人々が長く暮らしているところというのは、どんどん良くなっていくものなのかもしれませんね。

購入して分かった中古物件のデメリット

1. 中古物件の家は傷んでいる

中古物件のデメリットは、当たり前ですが、「古い」ことです。

築年数が経過していればいるほど、それだけ家も傷んでいます。水まわりの傷みは激しく、設備も古いため、住宅購入資金とは別に、リフォーム代が必要になる場合が多いです。物件によっては、傷みやすい水まわり設備と熱源を取替えた後で販売している場合もあります。価格は高くなりますが、その方が後からの手間が無くなることもあり中古物件としては多く流通しています。

住宅購入資金は、新築にくらべると安く済みます。しかし、何年か暮らした後、リフォームが必要になり、新しくリフォームローンを組まなければならなくなると新築で購入する場合よりも、負担になるケースもあるため注意が必要です。

2. 中古物件購入後にトラブルが発生する場合がある

お風呂、トイレ、キッチンなどが古い場合は、まだ使えそうでも、住宅購入時に住宅ローンとしてリフォーム代を組み込んでおくとよいでしょう。

中古物件は、建物が古いため生活して何年かのちに不都合が起こる場合があります。傷んでいる場所は何カ所あるのか、リフォームすればどのくらいかかるのかを把握しておくことが大切です。

著者の場合は、中古物件を購入して3年経過後、洗面台やトイレのリフォームが必要になり、4年後に外壁や屋根、ベランダの修理が必要になりました。家のリフォームに備えて、まとまった額を用意しておくことも大切です。

先を見据えて住宅購入する際には、物件探しと同時にリフォーム会社を探し、見積もりを物件の売買契約の前にとっておくことも必要です。この段取りがうまくいかなければ住宅ローンに組み込めません。

3. 物件によっては住宅ローン控除が受けられないこともある

住宅ローン控除は、住宅ローンを利用して住宅を購入したときに一定の条件を満たせば、所得税の還付が受けられる仕組みです。新築の場合も一定の条件を満たす必要がありますが、中古物件の場合は、新耐震基準で建築された物件(または現行基準を満たす物件)に限ります。

住宅ローン控除の概要
国交省資料より引用

中古物件を購入する際は、建築年に注意して、出来る限り新しい物件を探すようにすると、リフォーム代も節約でき、住宅ローン控除の対象にもなるため家計に負担がかりません。

さいごに

いかがでしたか?新築住宅にこだわるのか、ローンの負担が少ないので比較的楽なライフプランが築ける中古住宅がいいのかメリット、デメリットをよく理解した上で中古物件を検討しましょう。

最後に、後悔のない中古物件を探すためには、実際に物件を内見したり、「住まいづくり」の情報サイトなどでイメージを高めておくことも必要です。

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