優良中古住宅には「認定マーク」を!!

国土交通省が、優良中古住宅の認定制度を検討しています。中古住宅のイメージが良くなれば、空家問題の解決にもつながるかもしれません。

日本の中古住宅の現状

日本での中古住宅の一般的なイメージとして、「(品質に)不安」「汚い」「分からない」が、挙げられます。

それを反映してか、住宅流通量に占める割合は約15パーセント。米国83%・英国87%・フランス68%と比べるとその低さは、一目瞭然です。新築を好む傾向が強く、住宅投資に占めるリフォーム投資の割合も3割程度に留まります。空家が社会問題になっている今、中古住宅の市場の活性化が課題となっているのです。

優良中古住宅には「認定マーク」を

優良中古住宅には認定マークの使用が認められます(名称は現在検討中)。その基準は

  1. 1981年に導入した新耐震基準を満たすこと
  2. 住宅診断の結果、構造上の問題や雨漏りがないこと
  3. 住宅瑕疵保険(物件に欠陥が見つかった場合に、補償を受けられる保険)に加入していること です。

認定マーク取得のためにかかる費用や条件

認定に必要なリフォーム・住宅診断・保険加入の費用は、原則売主が負担する予定です。売主の負担は増えますが、国の「お墨付き」としての認定マークが得られれば、買い手がつきやすくなる利点があります。もちろん、買い手から見ても、安心して取引ができます。

認定の条件として、仲介業者や売主に商談の際に水回りや内装写真に加え、リフォームの履歴などを示すように求め、多くの情報を公開し購入の判断材料を増やします。

実現に向けての今後の動き

これに先駆けて、宅地建物取引業法の一部を改正する法律が成立し、2016年6月に公布されました(施行は2018年4月)。住宅診断を実施するかどうかの顧客への確認や診断内容の説明が仲介業者に義務付けられます。住宅診断が広がれば、購入後のトラブルが減る効果が期待できます。

国土交通省は、2016年に作成した「住生活基本計画」には、中古住宅の市場規模を2013年の4兆円を2025年には倍の8兆円に倍増させる目標を盛り込みました。住宅瑕疵保険に加入する比率も、2014年5%から20%へ引き上げる予定です。

認定マークの名称は「納得住宅」「安心住宅」「適正住宅」などが挙がっているようです。「中古住宅も良いかも」、と思えるような名称になることを願います。

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