不動産売却を検討中の方向けに売却の流れを8つのステップに分けて簡単にご紹介します。土地、戸建、マンションなどの売却をご検討中の方向けの内容となります。
この記事は富山県・石川県で不動産売買・仲介業を行うオスカー不動産が記事を執筆しております。
自分で売買価格の相場を調べる
不動産会社に相談する前に、まずは自分で不動産の知識を高めましょう。不動産の売却には、周辺相場状況が重要です。「価格」「件数」「単価」「推移」などの市況データを確認し売却に向けて準備しましょう。
不動産の相場を調べる方法は、大きく分けて3つがあります。
- 物件の成約情報
- 現在の売り出し価格
- 公的機関の調査結果
1番目の物件の成約情報を調べるには、国土交通省が提供する不動産ライブラリで調査が可能です。四半期ごとの成約データがまとめてあり、土地の成約情報、土地建物の成約情報、中古マンション等の成約情報が入手できます。
2番目の現在の売り出し価格を調べるには、不動産検索サイト、アットホームやSUUMO、ライフルホームズのサイト内で売り出し中物件を検索する方法です。
3番目の公的機関の調査結果とは、公示価格や地価調査の価格となります。公示価格は毎年1月1日を基準として、国が調査を行い、3月に公表しております。地価調査価格とは、毎年7月1日を基準日とし9月に公表しております。どちらも相場の変化や推移を把握するのに活用できます。先ほどの不動産ライブラリからも確認できます。
過去からの推移を確認したい場合は、石川県が管理しているサイト「石川県の地価Googleマップ版」がおすすめです。赤色の基準地価、青色の地価公示、緑色の共通地点の過去からの推移が確認できます。色のついた▢〇◇をクリックすると確認できます。
こちらから確認できます。
>https://ishikawaken.sakura.ne.jp/Ishikawa_client/index.html
複数の不動産会社に査定の依頼する
次のステップとしては、不動産会社へ査定依頼をします。査定には以下の2種類があります。
- 簡易査定
- 訪問査定
「簡易査定」とは、所在地や登記簿の情報から対象不動産を特定し、過去の成約事例、売り出し中物件と比較して査定価格を算出します。現地で状況確認を行っていない為、査定価格として正確性に欠けます。
「訪問査定」とは、土地の形状、周辺状況、隣地の状況、境界の状況、建物の状況、保管書類の状況確認、依頼者からの聞き取りも含めて調査を行います。対象不動産を売却する場合の必要経費(契約印紙代、仲介手数料、登記費用、測量費、残置物処理、解体費用、その他)まで算出でき、売却金額から必要経費を引いた手取り金額の目安まで算出可能です。
売却の依頼したい不動産会社と媒介契約を締結する
各不動産会社からの査定書が出そろったら、いよいよ売却活動をスタートしましょう。そのためには売却方法を決める必要があります。仲介と買取でメリット、デメリットがありますので、じっくり担当者の話を聞き、どちらか良いか判断しましょう。また仲介には、「一般媒介契約」、「専任媒介契約」、「専属専任媒介契約」の3つの契約方法があり、それぞれメリット、デメリットがあるので担当者と相談して決めましょう。
売却方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
仲介 | 市場価格で売却が可能 | 売却時期が未定(3か月~数年) |
買取 | 短期間で現金化が可能 | 市場価格より安く売却(約6割~7割) |
不動産会社と売り方の方針・方法を考える
不動産仲介で売却活動をスタートするには、媒介契約が必要です。※買取の場合は、業者と契約書を交わします。
さらにはどのように販売していくかの、方針・方法が一番大事になります。
不動産検索サイトには、多くの物件が掲載されております。その中で購入希望者から選ばれるためにはどうするか検討します。
- 掲載写真・360度写真
- 掲載の文面・アピールポイントは?
- 販売価格及び期間・価格交渉があった場合は?
- 現状で販売する・リフォームして販売する
- 広告の媒体(インターネット、折込、新聞、情報誌)
不動産の売却活動を行う
売却方針・売却方法が決まったら、実際の広告・販促活動は不動産会社へお任せします。不動産会社からは定期的な報告をしてもらいましょう。
「今週は、〇件の問い合わせがあり、〇件案内しました。ですが申込までは至りませんでした。」
このような報告を受けたら、今後も問い合わせの見込みはあるのか、また、なぜ申込まで至らなかったのか確認しましょう。販売方法や価格を変更する余地があるかもしれません。
売主と買主が契約書にサインする
購入希望者から申込があった場合は、条件交渉を行います。価格は〇〇なら売却可能。引渡しは〇〇なら大丈夫。支払い方法は、手付金〇〇万円、残代金は引渡し時に〇〇万円と。
条件が整ったら、不動産会社は購入希望者へ重要事項説明書を行い、売買契約へと移ります。契約の場面では売主として立ち会った方が、のちのトラブル回避につながります。
売主、買主双方が契約内容を確認し売買契約書面に署名・押印をすることで契約が成立します。
決済・引渡し
売買契約から決済・引渡しまでは早くても1ヶ月かかります。買主側の銀行審査等が長くなると想定される場合は、2か月ほど余裕を見て引渡し日を設定しましょう。
決済日には、所有権の移転手続き、融資の実行手続き、残代金の授受、諸費用の支払い、書類・鍵等の引渡しが行われます。
引渡し後の手続き
引渡し後には、確定申告が必要となります。住まいを売却することで譲渡所得が生じた場合は、申告が必要です。3,000万円控除などの優遇制度もあるので、事前確認することをおすすめします。
- 譲渡所得の内訳書
- 売買契約書
- 売却した土地・建物の登記事項証明書
- 購入した時の売買契約書(請負契約書)
- 上記の領収書
- 売却した時の諸費用の領収書
- 住民票の除票等
いかがでしたでしょうか。今回の記事は不動産売却の流れを説明しました。オスカー不動産では不動産売却・購入のノウハウ等、その他にも執筆しておりますので、是非お読みください。
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