シニア、住み替えのポイントは?

年齢を重ねるに従い、老後の住まいへの心配から、住み替えを考える人も出てきます。今回は、何から準備するか、資金計画や場所選びなどをお伝えします。

シニアの住み替えのポイント

シニアが住み替えを検討するに当たり、押さえておきたいポイントを以下に記します。

早めに動き出す 子どもの独立や自身が50歳を機に、今の家で住み続けられるか考える。
優先順位を決める 資金など不安事項や「これは嫌」と言うリストを作成
家族や人間関係の備え 夫婦や子どもと意思をすり合わせ、相談できる人を作る

「50歳」と言う年齢に筆者は驚きです。この頃は現役で忙しいですが、気力・体力・判断力が充実しています。仕事をしながら時間をかけて考えて、60歳(で引退するとして)実行に移すには、理想かもしれません。

ちなみに、かつては80歳代で初めて住み替えを考える例が多かったのですが、不動産売買や荷物整理には労力がかかります。ローンも組みにくいので、早く行動することに越したことはありません。

早めに不安の棚卸を

上記にあるように、50歳を機に、不安の棚卸として、「これは嫌」と思うことをノートに書き出していきましょう。お金が不安なのか、子どもの世話になるのが嫌なのか、今の土地を離れたくないのか、問題点がクリアになってきます。

お金が不安ならば、当面の暮らしにかかる費用と年金収入や資産を比べ、例えば90歳を迎えるまでの収支を計算。「見える化」で、住み替えに使える予算の目安がつきます。

家族や人間関係の備えを

夫婦でも地域の愛着度や今後望む暮らし(街中で暮らしたいか、郊外で暮らしたいなど)が、異なることも。更に子どもから「なぜ元気なのに、高齢者住宅に住み替える必要があるの?」など、反対を受けることも。話し合いは長期化覚悟で。また、住み替え時には保証人や身元引受人が欠かせません。相談できる存在を確保しましょう。

住み替え経験者の声

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を選んだAさん70代。

車の運転可能で自由に外出できるが、入院を経験。妻には先立たれ一人暮らしだが、「今更子どもたちと同居はできない」と考え、選択。必要な費用は自宅を売却して充てました。

シニア向け分譲マンションを選んだBさん60代

「趣味や人付き合いを楽しみたい」と、リクレーション活動も盛んなシニア向け分譲マンションを夫婦で選択。ピアノや絵画に励む日々。以前の住居の周辺は近隣の仲間も高齢化。スーパーも閉店し、不便を感じていました。持ち家を処分して、住み替えで95歳まで暮らす場合の家計を試算し、今の住まいに決めました。

人生90年時代と言われ、定年後約30年あるとしたら、住み替えは慎重にいきたいものです。

参考資料

  • 日本経済新聞「セカンドステージ 老後の住まいこう探す」(2018年11月22日付)

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