犬や猫は大切な家族。安全に暮らせるように環境を整えてあげたいものです。また、長く一緒に暮らすためのしつけやルールも大切です。今回は、犬を飼うときに気を付けたい室内のポイントをご紹介します。
サークルやケージの場所
犬が群れで行動する動物です。さみしくならない様、安心して過ごせる家族の集まるリビングに設置してあげましょう。
また、外の音や直射日光を避けるため、窓から離れた場所に設置します。また、テレビやスピーカーの音が気になって落ち着かない場所や、エアコンなどの風が直接当たる場所は避けましょう。
危険な場所には入らない工夫を
キッチン
キッチンまわりで火傷してしまったり、誤食を防ぐため、ペットゲートなどを設置しましょう。玉ねぎなど、犬が食べると中毒を起こしてしまう食べ物もありますので気を付けてあげたいですね。
お風呂場
シャンプーなどの洗剤類は口に入ると危険です。また、お湯をためたお風呂に落ちる危険もあります。
階段・ソファ
階段から落ちてケガをしてしまう危険や、小型犬などは段差でヘルニアの原因にもなります。ゲートやフェンスなどを設置して、入れない工夫をしましょう。ソファの昇り降りも、小型犬にとっては脱臼や骨折の原因になります。普段からソファの上に乗らないようなしつけが大切です。ステップを設置してあげるのもいいかもしれません。
家じゅう好きに歩き回れるほうが、自由でストレスが少ないように考えがちですが、それは犬の「テリトリー」が多いということです。テリトリーが多いと、その場所をかじったり、来客時に吠えてしまったりしてしまいます。居場所を制限してあげることで、お互いに快適に安心して暮らすことができそうです。
いたずらや誤飲をしないように
花や観葉植物
食べてしまうと中毒を起こす可能性が。鉢植えの受け皿の水なども飲んでしまうと危険なので、犬の行動範囲には置かないようにしましょう。
配線コード
犬の見えるところに配線があると、かじったりして危険です。家具の後ろに束ねて見えなくするなどの工夫が必要です。
小さなおもちゃ
ビー玉やブロックなどが床に落ちていると誤飲してしまう可能性があります。小さなお子様のいるご家庭では特に気を付けたいですね。また、遊び道具にしてしまいそうなスリッパなども、片付けるようにしましょう。
殺虫剤
ゴキブリシートやホウ酸ダンゴなどが置いてあると、口に入れる危険があります。
室内温度に気を付けて
人間と違い、汗腺が発達しておらず、体温調節が苦手で、特に暑さには弱いです。エアコンで快適な温度を保ってあげましょう。(エアコンの設定温度は25度~28度にが目安だそうです。)舌を出してハァハァしているときは、体温調節をしている合図です。この状態のときは、涼しくしてあげたり、水をあげたりしましょう。
また、夏場は熱中症などの危険もあるので、お留守番中は特に気を付けてあげたいです。
冬場は石油ストーブや電気ストーブはやけどの原因になるので、フェンスなどを取り付けましょう。床暖房やホットカーペットは、空気も汚さずホコリも舞わないので快適ですが、犬は人よりも熱源に近いので、低めの温度に設定するなどの配慮が必要です。ずっと寝たままだと低温やけどの危険もあるので注意してあげましょう。
いざという時にあわてないために
地震が起こった場合、落下物の危険が。お留守番はサークルやケージで過ごしている場合は、設置場所のまわりに危険なものがないか、一度確認しましょう。
すぐに避難できるように、普段からクレートやキャリーに入れるように、しつけをして慣れさせてあげることも大切です。愛犬と一緒に避難することを想定して、避難場所などを確認しておくと安心ですね。
犬も大切な家族の一員です。環境を整えて、人も犬も快適な暮らしができるといいですね。