住みたい地域が大体決まると、土地探しが始まります。
地域の不動産会社を訪ね歩くと、相場価格を教えてくれると思いますが、不正確な情報の可能性もありますし、特定の土地を買わせたい意図がある場合もあるので、まずは自分である程度下調べをすることをおすすめします。
土地の値段は様々な要因を元に形成されている
土地の価格は日々変わるものですので、調べた日や不動産鑑定士(国家資格も持つ不動産の経済価値についての専門家)によっても主観が入るため価格が異なります。
そのため、気になる土地があった場合には、複数の専門家・不動産会社にあたってみることをお勧めしますが、今回は地価の目安を知る方法をご紹介します。
地価を形成する基本となる「公示地価」「基準地価」「路線価」
公示地価 | 国土交通省が毎年3月下旬に発表している、土地の取引の適正指標。指標は、毎年1月1日時点の正常な地価を判定したもの。 |
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基準地価 | 各都道府県が、上記の公示地価と同じような調査を行い、「都道府県基準地標準価格」として毎年7月1日時点の地価を判定したもの。通常、公示地価と基準地価に大きな差はありません。 |
路線価 | 相続税の計算をする時に使う指標で、自動車の通れる道に面している宅地1m当たりの評価額。路線価は、毎年7月1日に全国の国税局・税務署で公表されます。 |
地価を決めるさまざまな要因
指標以外にも、以下のような「住みやすさ」に関連した要因も地価に大きな影響があります。
- どの都市か、都心部からの距離
- 鉄道路線の利便性
- 最寄り駅からの距離、住環境の質
- 地域のイメージ 等
また、当然需要と供給にも影響されますので、以下のような点も重要です。
- 土地の形状(広さや形)
- 道路付け
- 土地の高低差 等
簡単に言えば、家を建てやすく、住みやすく、利便性が良い土地であれば値段が高めに設定されるという市場の法則に則っていますね。
地価を調べる方法
公示地価は、一つの市で約2~30地点程しか載っていません。一方で、路線価は自動車の通れる道に面している土地の全ての地価が掲載されていますので、より詳しい情報を得ることができます。
路線価は、公示価格の8割程度と言われています。そのため、路線価は7月発表ですが、3月の公示価格から大体の値段を予想することができます。
路線価を調べるには
国税庁の財産評価基準書の最新版から調べます。
公示地価を調べるには
国土交通省の土地総合情報ライブラリーにアクセスし、「土地の価格」から調べます。